2022年3月号の一覧

長引くことが新たな脅威『新型コロナウィルス後遺症』

新型コロナウイルス感染症から回復したあとも残る障害が新型コロナウイルス後遺症(コロナ後遺症)です。倦怠感や味覚・嗅覚障害、脱毛など、症状は多岐にわたり、なかには1年以上続くケースもあります。感染が拡大した第5波、続く6波以降、患者は急増し、生活の質が著しく低下したり、仕事や学業に支障が出たりする人も増えています。だれでも直面する可能性のあるコロナ後遺症の特徴や治療の現状などを紹介します。

認知症やうつ病 のリスクにもなる!『難聴』

「人の言葉が聞き取りにくい」と感じているのに、「年のせい」などと放置していないでしょうか。聴力は一般的に40歳代から衰え始め、65〜74歳の3人に1人、75歳以上の2人に1人が補聴器装用などの介入の必要な難聴になります。難聴にはさまざまな原因があり、最新の治療によって聴力を取り戻せる場合もあります。難聴になるとリスクが高まる認知症やうつ病を防ぐためにも、難聴の原因と治療法、改善法について知っておきましょう。

生活習慣病、がん、肝臓病発症にも影響『慢性炎症』

生活習慣病、がん、肝炎・肝硬変、認知症など、現代人に多い病気の数々には、実は共通の基盤となる病態があることがわかってきました。それが「慢性炎症」です。本来、体を守るための反応である炎症が静かに続いて、臓器や組織を侵しています。慢性炎症の発症には中高年に多い「隠れ肥満」もかかわって います。ホットな研究対象となっている慢性炎症。その実像を知り、未然に防ぐための生活改善を実践しましょう。

有毒植物からくすり?

私たちがいつも使用しているくすりはどのように誕生したのでしょうか。また、どうやって実用化が進んだのでしょうか。このコーナーでは、くすりにまつわるさまざまなエピソードをご紹介します。

下澤達雄先生の臨床検査かわら版 「炎症の検査」

炎症って、名前からしてこわいですね。体の中で火事が起きているみたいです。 一定の状態で維持されている体の中で炎症が起こるというのは、危険信号を発している、つまり消防車がサイレンを鳴らしているような状態です。 さまざまな病気の発症を教えてくれる炎症の検査について紹介します。

「腸内環境」を整え、健康を保つ『栄養の新常識』

近年、「腸内環境」という言葉をよく耳にします。腸内環境とはどういうものか。そして、腸内環境を整えるためには、どのようなものを食事にとり入れたらよいのか、考えてみましょう。