2020年12月号の一覧

原因に応じて適切なケアを『口臭』

口臭は人間関係に影響を及ぼすデリケート な問題ですが、自分では気づきにくいもので す。ところが、新型コロナウイルスの感染拡 大に伴って日常的にマスクを着けるように なった結果、自分の口臭に気づく人、気にな り始める人が増えています。口臭は原因に応 じた対策を講じることで、他人に不快感を与 えないレベルまで軽減することができます。 口臭が生じる仕組みを知り、適切なケアで予 防しましょう。

気がつかないうちに呼吸機能が低下する『COPD』

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、知らない間に徐々に肺が障害される病気です。落語家の桂歌丸さんの闘病でこの病名を知った人も多いでしょう。国内の患者数は500万人を超えると推測されますが、95%以上の人が適切な治療を受けていません。COPDは肺の破壊が進むため、風邪やウイルス感染症にかかると重症化しやすいともいわれています。病気について理解し、思い当たる場合は早めに検査を受けて適切な治療を開始しましょう。

痛風だけでない、全身にかかわる 『高尿酸血症』

食生活の欧米化に伴い、高尿酸血症の患者数が右肩上がりに増えています。日本人の男性の20%前後、女性の5%が、高尿酸血症と推計されます。血液中の尿酸値が高くなると痛風になりやすいことはよく知られていますが、腎臓病、高血圧、動脈硬化など全身の病気にもかかわることが最新の研究でわかってきました。高尿酸血症は、生活習慣を見直すだけでも改善が可能です。「尿酸値が高い」と言われたら放置せず、痛風発作や臓器障害を防ぎましょう。

心配ないことも多いが、注意すべき症状も
『不整脈』

本来なら規則正しいはずの脈拍の速さやリズムに乱れが起きる不整脈。自覚症状の有無にかかわらず、心臓の異変は不安になります。でも、その多くは心配ありません。<br> また、注意しなければいけない不整脈についても治療の選択肢が着実に増えています。適切な対処ができるように、それぞれの症状やリスクの大きさなどを知識として押さえておきましょう。