はじめよう! 健康習慣「ピラティス」エクササイズ

はじめよう! 健康習慣「ピラティス」エクササイズ

健やかな生活を送るために大切なこと、習慣にしたいことをこのコーナーで紹介します。今回は、中高年でもはじめやすいエクササイズ「ピラティス」の基本動作です。レッツ・スタート!

監修

STOTT ピラティス認定 インストラクター

百瀬 和子 先生(ももせ・かずこ)

STOTTピラティス認定インストラクター。
アメリカスポーツ医学会認定エクササイズフィジオロジスト。
1984 年より運動指導をはじめ、2004 年、「ピラティス・スタジオMOMO」を兵庫県明石市に開設。
健康・体力づくりの普及に努め、神戸新聞文化センター( KCC ) など各所でレッスンを行っている。

ドイツ人が考案したリハビリトレーニング

ピラティスは、1900年代初期にドイツ人のジョセフ・H・ピラティスによって考案されたエクササイズです。
数多くの身体運動論を学んだピラティスは、人々が健康を保つための方法として、リハビリテーションを目的としたトレーニングを開発しました。
その後ピラティスは、ハリウッドの俳優やモデルの間で広まったこともあり、日本でも美容に関心の高い女性を中心に人気がありますが、もともとはリハビリトレーニングです。体への負担が少ないので、運動経験のない人、体力に自信のない人でも取り組めます。

体幹が強くなり日常の動作がラクになる

ピラティスでは、体の柱となる体幹を鍛えることを目的に、トレーニングを行います。といっても、激しい運動ではありません。体を大きく動かすのではなく、たとえば“そっと手を上げる”“じわっと足を上げる”というイメージです。最初はうまくできなくても、自分の体と向き合い、その動き方を意識することで、体の使い方が次第にわかってきます。
体幹がしっかりすると、体についている“枝”である、手や足が動きやすくなり、日常生活がラクになります。また、腹筋と背筋が十分に働き、姿勢が正しくなります。そして、筋肉が必要以上にこわばることもなくなるので、肩や背中のこり、腰痛などの改善が期待できます。ピラティスは、ゆっくりとした深い呼吸を心がけながら行います。酸素を多く取り込むように呼吸することで肺が鍛えられ、免疫力がアップします。
この機会に、リラックスした気分で体を動かしてみませんか。

ライター 藤岡 智子

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