2021年12月号の一覧

しつこい痛み退治は正確な診断から『肩のトラブル』

荷物を持つ、料理をする、服を脱ぎ着する、棚に手を伸ばす……。生活に欠かせない動作の基点となる肩は、体の中で最も可動範囲の広い関節です。肩が痛い、腕が上がらないといった中高年の肩のトラブルは年のせいと思いがちですが、病気によるものかもしれません。しかも、その病気は1つではなく、それぞれに発症のメカニズムも対処法も違います。健やかな日常を取り戻すには、正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。

4つの治療法を組み合わせて症状をコントロール『乾癬』

乾癬という皮膚の病気を知っていますか。「カンセン」という響きから「感染」を連想し、「うつる」と誤解されやすいのですが、細菌やウイルスによる感染症ではないため、絶対にうつることはありません。治りにくい病気ですが、最近は治療法が進歩し、ほとんど症状がない状態で過ごすことも可能になっています。発症には生活習慣も影響するため、日常生活での注意ポイントも知っておきましょう。

寒い冬こそ要注意! コロナ重症化にも関連『血栓症』

血栓症とは、何らかの原因でできた血のかたまり(血栓)が血管に詰まってしまう病気です。特に寒い時期には血栓ができやすくなり、心筋梗塞、脳梗塞、肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)などの病気を引き起こします。また、新型コロナウイルス感染症の重症例では、血栓症を起こしやすいことがわかってきています。ただし、血栓症は、予防のできる病気です。血栓症の原因と予防法を知り、寒い冬を元気に過ごしましょう。

数奇な誕生秘話 抗血栓薬 ワルファリン

私たちがいつも使用しているくすりはどのように誕生したのでしょうか。また、どうやって実用化が進んだのでしょうか。このコーナーでは、くすりにまつわるさまざまなエピソードをご紹介します。

下澤達雄先生の臨床検査かわら版
生理検査について知っていますか?(2)

前号で紹介した心電図検査のように、生理検査とは測定機器を使って直接患者さんの体の状態を診る検査です。生理 検査にはこのほか、超音波(エコー)検査、呼吸機能検査などいろいろな検査があります。体の状態を直接検査する ので、実施する際は正確な状態がわかるよう、医師や検査技師の指示に従うことが大切です。

下澤達雄先生の臨床検査かわら版
生理検査について知っていますか?(1)

生理検査と呼ばれる検査を知っていますか。病院で受ける検査にはいろいろありますが、 生理検査は測定機器を使って直接患者さんの体の状態を診る検査です。 今号では、そんな生理検査について紹介します。

コロナで深刻化、がんや心血管疾患を招く『座りすぎ』

「このごろ、座っている時間が長いなあ……」。そう感じることはありませんか?コロナ禍で外出もままならず、仕事もリモートとなれば、家でじっとしているのは避け難いこと。ところが近年、「座りすぎ」は「第二の喫煙」と呼ばれるほど健康に悪影響を及ぼすことが、世界各国の研究でわかってきたのです。老後の自立した生活を困難にするフレイル(虚弱)にもつながります。リスクを正しく理解し、「座りっぱなし」にならないための工夫を実践しましょう。

目の症状がなくても楽観は禁物『糖尿病網膜症』

糖尿病網膜症は糖尿病の3大合併症の1つです。かなり進行するまで自覚症状が現れないことが多く、視覚障害の原因疾患の第3位になっています。人が五感から得る情報の8割は視覚が担っており、視覚が障害されるとQOL(生活の質)が著しく低下します。糖尿病と診断されたら直ちに眼科を受診し、その後は定期的に検査を受けましょう。そうすることで発症予防や早期発見が可能になり、視覚機能を守ることにつながります。

歩行を失うのは、ささいな異変から 『足病変』

聞き慣れない言葉ですが、足病変とは足に起 こるトラブルの総称です。足の傷のほか、ウオ ノメやタコ、水虫など、たいしたことはないと 考えがちの病変がいつの間にか悪化し、足を切 断したり、命を脅かされたりする場合があるの を知っていますか。特に糖尿病の人や人工透析 を受けている人は要注意です。ただし、日ごろ から注意すれば予防が可能です。健康的な毎日 を過ごすために、自分の足を守る方法を知り、 適切なケアを始めましょう。